以下は老子の言葉です。

もしあなたが、多くを語らない
良いリーダーであるなら、
あなたの業が成って、
目標が達成されたとき、
彼らはいうだろう、
「われわれはそれを自分でやった」と。

リーダーシップについて
考えさせる言葉です。

リーダーシップというと
リーダーが自分で
手段を決めて
メンバー達をそれに従わせる・・・
と勘違いしている人も
少なくありません。

実際に私も
リーダー経験がありますが、
細かいルールは決めずに
メンバー達の判断に委ねていたら
当時の上司から

「あなたはリーダーなのだから
それぞれのケースについて
自分でルールを決めないといけない。」

と言われた事がありました。

しかし、私の返事は “No” でした。

理由としては2つあります。

  • モチベーションが下がる
  • 個人の力よりチームの力の方が上だと思っている。

モチベーションが下がる

士は己を知る者の為に死す。」

という言葉があります。
これは中国の「史記」に出てくる言葉で、
自分の真価を認めてくれる人の為なら
命も惜しまない・・・という意味ですが、
現代のビジネスに通じる部分もあります。

私自身、これまでいろいろな
職場を経験してきましたが、
自分が認められていると感じる時は、
「この人の為に働こう。」
とか
「このプロジェクトを絶対に成功させよう。」
というモチベーション
働くのです。

それでは「自分が認められている」
と感じるのは、どの様な時でしょうか?

自分で決めて仕事を進める裁量を
与えられている時でしょうか?
それとも、仕事のやり方を
一つ一つ指示されている時でしょうか?

その答えが
リーダーシップのあるべき姿の
答えにもなっていきます。

個人よりチームの力が上だと信じている

私自身、これまで15年以上
ソフトウェア開発の経験があり、
現在は会社員を辞めて
そのスキルを使って
ご飯を食べていっているので
それなりの能力があるという
自負はあります。

・・・ しかし、私個人が
いくら頑張ったところで
「機能した」チームに勝つ事は
決してできません。

例えば、5人のチームであれば、
それは単に5人分の生産能力が
あるというだけでなく、
5人分の知識、
5人分の経験、
5人分の視線が出てくるので、
1人で到底、太刀打ちできるものでは
ないのです。

しかし、それを
何もかもリーダーが決めてしまうと
そのチーム全体の器が
リーダーの器の中に納まってしまいます。

その様な、プロジェクトの進め方では
一番最高の結果でも
リーダーの「想定通り」・・・

メンバーの誰かが
リーダーの器からはみ出す様な事をすると、
その想定通りにいかなくなるので
「メンバーが言った通りに動いてくれない・・・」
等といったレベルの事で
頭を悩ませる様になるのです。

しかし、チームの力をうまく引き出す
リーダーは、
自分が持っていない・・・メンバーの
知識や経験、視線を活用できるので
時として、リーダーの「想定以上」の
結果をもたらします。

 

ここで、また老子の言葉を
振り返ってみます。

あなたが、良いリーダーであれば
プロジェクトが終わった時に
メンバー達は
「われわれはそれを自分でやった」
と言うのです。

では、一体どの様にしたら
チームはその様な状態になるでしょうか?

そして、反対に
あなたが良いリーダーでなければ
メンバーはなんて言うでしょうか?

  • われわれは、やっていない。
  • われわれは、やらされた。

何をやってしまったら、
その様な状態になるのでしょうか?

リーダーはチーム内のルールや
メンバーに言う事を聞いてもらう・・・
といったレベルの事でなく
まずは、そういった事を
最初に考えていくべきです。