インターネットが世の中に
広まって、現在は
クラウド・ソーシング」と呼ばれる
新しい、仕事の発注・受注方法が
世の中に出てきました。

これは、インターネット上で
何か単発で作業をして欲しい事があれば
システム上で、その仕事を
やってくれる人を募集して
そして、仕事を探している人は
金額や仕事内容で
自分にマッチした仕事があれば
それを引き受けて
作業をして、お金を貰う・・・というものです。

クラウド・ソーシングのサイトには
例えば以下の様なものがあります。

これらは、
ちょっとした作業を誰かにやってもらいたいけど
人を雇う程ではない・・・
といった様な場合には
非常に便利なサイトです。

発注者側は
このサイトで仕事を募集しておけば
仕事を探している
多くの人に情報が届きますし、
受注者側は
そのサイトを訪れれば
いろいろな仕事の情報が
ある訳です。

ですが
「現状のクラウド・ソーシングのシステム」
では、
プロは、ここで仕事を探してはいけません。

クラウド・ソーシングが
非常に便利な仕組みだという事は
認めますが
私はあくまでも
時間のある学生や主婦、
無職の方で
素人もしくは、それに毛が生えた
程度の人が仕事を引き受ける
サイトだと思っています。

プロが
現状のクラウド・ソーシングで
仕事を探してはいけない理由は
2つあります。

  • 単価が安い。
  • 顧客と信頼が築けない。

それぞれについて
見ていきたいと思います。

単価が安い

まず、クラウド・ソーシングの案件の単価は、
顧客と直接契約を結んだときと比べて
遥かに安い です。

例えば、現在私が見たのでも
1つのツールの開発に
5,000円~10,000円というのが
ありましたが、
これが仮に1日だけで出来る簡単な
ツールだったとしても、
プロに頼んだ時の相場の
3分の1 から 10分の1 の金額です。

これは、プロの仕事の
作業料としては、あまりにも安すぎます。

プロは、仕事をして
自分の生活費と事業費を
稼がなくてはいけません。

この様な仕事では1ヶ月30日
毎日やったとしても、
必要な金額には到底届かないのです。

しかし、5,000円 ~ 10,000円という
金額は、学生にとってみれば、
お小遣いとしては、そこそこのものです。

実績や信頼のない
素人であれば、そのくらいの金額でも
やる価値はあるかもしれません。

私が、現在のクラウド・ソーシングは
素人が仕事を引き受けるシステム・・・
と述べたのは、そういう事です。

これは、やや極端な例ですが
でも実際に存在したモデル・ケースです。

この他にもいろいろ案件はありましたが、
私から見て
「自分が見積もりを出したら
この金額で出すなぁ・・・」
という金額と比べて
それ相当、もしくはそれ以上の
金額を出しているところは皆無でした。

そもそも、ソフトウェアや
システム開発というのは、
実際に業者と会って、相手の事をきちんと
知った上で発注する方が
絶対に安心できる筈です。

それを、ネットで掲載して
誰かにやってもらおう・・・というのは
やはり、発注者側も安い金額で
済ませたいのです。

顧客と信頼が築けない

今回、クラウド・ソーシングの例として挙げた、
クラウド・ワークスとランサーズには
共通した規約があります。

それは、
顧客と直接取引をしてはならない。
・・・ という事です。

これは、例えば
あなたが、クラウド・ソーシングで仕事を引き受けて
発注元の企業の期待を上回る様な
大きな成果をあげて、
そして、その企業が次の仕事も
あなたに頼みたい・・・と思っても
あなたに直接連絡を取る事ができないのです。

これは、「お得意様」との取り引きを
全て、クラウド・ソーシングのシステムに
握られている事を意味します。

想像してみて下さい。
せっかく出会ったお客様が
自分の事を気に入っても、
そのお客さんのやり取りは
全て、第三者を経由しなければならず
しかも、中間マージンを
取られてしまう光景を・・・

どんなビジネスでも
それを支えてくれている
お客様で成り立っています。

そのお客様との関係を
他の人に握られている・・・というのは
ビジネスにおいては致命的です。

そういった意味でも
プロは現在のクラウド・ソーシングの様な
システムで仕事を探してはいけないのです。

 

・・・ とはいえ、
仕事を頼みたい人と、探したい人が
一つの場所に集まるという
クラウド・ソーシングの仕組みについては
共感できます。

まだ、出てきて歴史も浅いシステムなので
今後、発注者・受注者 双方にとって
良いものに成長していくといいですね。