二人のお医者さん

ある所に
二人のお医者さんがいました。

一人は世界最先端の
知識と技術を持っていますが
コミュニケーションが苦手で
患者さんの話も
あまり聞こうとしません。

もう一人は
知識や腕は水準以上だけど
最高峰という程ではなく、
でも、患者さんのお話を
親身になって聞き、
そして、状況を分かりやすく
説明してくれます。

さて、あなたは
どちらのお医者さんに
かかりたいですか?

技術者にもいろいろな要素がある。

・・・ この回答ですが、
おそらく、答える人や
想像する状況で
異なってくると思います。

例えば、生死をさまよい
一刻を争う様な場合だと
前者のお医者さんの「腕」が
求められるかもしれません。

しかし、緊急性がない
慢性のものや、
ちょっとした腹痛の場合だと、
自分の仕事や家庭の状況なども
親身に聞いてくれたり、
痛みの原因を分かりやすく
説明してくれたりする
後者のお医者さんの方が
求められるかもしれません。

これは、エンジニアも同じ事です。

技術力というのは、
エンジニアにとって
大きな武器にはなりますが、
それはエンジニアの
要素の一部であって、
全てではありません。

例えば、要件定義のところでも
お話をしましたが、
もし、クライアント (お客様) との
コミュニケーションがうまくできなくて
「何を作るべきか?」
というところが、ずれてしまうと
後は、いくら技術力を駆使しても
「凄いものだけど、違うもの。」
になり兼ねません。

  • ソフトウェア開発の技術力
    • 設計能力
    • プログラミング能力
    • 専門知識
  • コミュニケーション能力
    • クライアント (お客様) との意思疎通
    • チームをまとめる力
    • チームを支える力
    • 文書作成
  • その他
    • クライアント (お客様) の専門知識

など・・・・
技術者を構成する要素は
たくさんあります。

これは、全ての技術者が
全てを身に付けるべき・・・
というものではありません。

むしろ、各々の技術者が
これらの中で勝負するものを決め
どれかを身に付けているかによって
他の技術者達と差別化を
図っていく類のものです。

「技術者は技術力が全てではない。」
という事を意識して、
自分は何で勝負をしていくか・・・
是非、それを
日頃から考えてみて下さい。