サラリーマン・エンジニアと
フリーランス・エンジニアでは
お金の流れが大きく異なる事になります。

◆ サラリーマンのお金の流れ

1. お客様が会社にお金を払う。
2. 会社が社員たちに分配する。
3. 税金や年金・保険料を引く。
4. 交通費等の経費を足す。
5. 給与として支払われる。

◆ フリーランスのお金の流れ

1. お客様があなたに
対してお金を払う。
2. 交通費等の経費を払う。
3. 税金や年金・保険料を払う。

 

サラリーマンは
給与としてお金を受け取る段階で
既にいろいろと
引かれています。

それに対して、フリーランスは
最初に全てのお金を貰っておいて、
後から払っていく・・・
というのが特徴と言えます。

更に、サラリーマンは
会社がお客様から得たお金を
人事や事務、営業、
管理職、役員といった
人達も含めて再分配されます。

それに対して、
フリーランスになったあなたは
そのお金を独り占めする事になります。

ですから、フリーランスとして
起業すると通常はサラリーマン時代に
比べて大きなお金が
あなたの所に入る事になります。

 

しかし、そこには2つの罠があります。

● すぐにお金は入らない。
● 出るお金も大きい。

それぞれについて、
説明していきたいと思います。

すぐにお金は入らない

サラリーマンは
例えば、10日締め、25日払いの様な
会社だと、入社した最初の月に
10日分の給与が入り、
2ヶ月目以降は普通に給与が入ります。

しかし、フリーランスとして
働くと、

1. 納品 (仕事を終える)
2. 請求書発行
3. 振込

といった手順になります。

 

例えば1ヶ月単位で
終わる様な業務の場合は、
最初の月に仕事をして、
翌月に請求書を発行します。

そして、お金が振り込まれるのは
さらに1か月後・・・・
というケースも少なくありません。

これは、1ヶ月単位の業務ですが
もしも、あなたが在宅で3ヶ月かかる
作業を請け負ったとしたら
お金が入るのは更に後になります。

ですから、

仕事はある。

売上も立った。

だけど、現金がない・・・。

といった様な事は
気を抜いているとすぐに
起きてしまいます。

出るお金が大きい

フリーランス・エンジニアになると
入るお金も大きいのですが、
出ていくお金も大きくなります。

ですから、
「たくさんお金が入った」
と言って、それを使ってしまうと
大きな苦労をする事になります。

 

まず、出ていくのが
必要経費です。

会社は通常、交通費が給与と
一緒に支払われますが
フリーランスは、貰ったお金から
交通費を捻出する事になります。

(契約形態によっては、
交通費を一緒に
請求する事になりますが、
後払いになります。)

また、出張費も自分持ちです。

 

その他には、年金、保険料
といったものも自分で
支払う事になります。

実はサラリーマンは
年金と保険料は払っていると言っても
会社と折半しているので、実は
引かれているのは半分だけの金額です。

しかし、これがフリーランスになると
これが全て自分持ちになります。

年金は厚生年金がなくなり、
国民年金だけになるので、
安くなります。

その代わり
老後に貰える年金の額も
ずっとサラリーマンを
続けている人より少なくなります。

特に気をつけなければいけないのが、
国民健康保険です。

国民健康保険は、例えば
サラリーマン時代に月々 3万円
引かれている様な人だと独立した後は
6万円ずつくらい払う
必要が出てきます。

国民健康保険の額は
前年の収入で決まるので、
特に独立1年目は要注意です。

仮に仕事がなくて収入がほとんど
なかったとしても、
サラリーマン時代に
得た収入により決まった保険料が
月々請求されていくのです。

 

そして、最後の極め付きは税金です。

サラリーマンは源泉徴収で
月々税金が引かれているので
それほど意識をしなくて済みます。

しかし、フリーランス・エンジニアは
1年分の所得を計算し、
税金の額を自分で計算した上で
確定申告を行ないます。

そして後日その額を
一括もしくは二分割で
払う事となります。

サラリーマンは毎月、自動的に
支払われていたので、
あまり気づかなかった方も
多いかもしれません。

しかし、
フリーランスとして独立して
自分の税金を計算すると

「税金ってこんなに
取られていたのか!」

と驚く事になります。

 

なかなかお金が入らない・・・
出ていくお金が大きい・・・

という事もあって、
フリーランスとして独立後
資金繰りに苦労する人も
少なくありません。

ここで資金繰りに苦労するのは

「入ったお金 = 自分のお金」

と勘違いしてしまっているからです。

確かにサラリーマンの給与は
入ったお金が、そのまま自分の
収入になります。

しかし、フリーランスとして
独立した後は

「入ったお金
= 自分のお金 + 事業のお金」

です。

ですから、入ったお金は
自分の為だけでなく、
自分の事業の為にも
使っていかなければ、ならないのです。

その為には、最初に入った収入を
分けておく事です。

 

フリーランスとして独立すると
サラリーマン時代の倍の
金額が口座に入ってくるという
ケースも少なくありません。

その場合は、
半分を自分のお金として、
半分を事業のお金として
事前に分けておくのです。

半分に分けても
貰っているお金が倍になるので
生活水準を下げる必要はありません。

でも、多くのお金が
入ったからといって
すぐに贅沢をしてはいけないのです。

 

また、事業費は基本取っておいて
事業に本当に必要な事だけに
使っていきます。

そして、事業費は
決して残金が 0 になる様に
使ってはいけません。

お金はビジネスにとって血液・・・

お金が尽きてしまうと
あなたのビジネスも
止まってしまいます。

是非、お金をうまく回していって、
せっかく独立したけど
お金に苦労する・・・なんていう事が
ない様にして下さい。