今、世の中は
「情報化社会」
呼ばれています。

その少し前は
「工業化社会」と
呼ばれていました。

つまり、現在は
工業化社会から
情報化社会に
移り変わってきているところ
だとも言えます。

 

「情報化社会」とは
どういう事か・・・

それは、我々が情報を売り、
そして、買う時代に
なってきたという事です。

工業化社会では、
売買の対象となるのは
常に「物」でした。

それは、例えば
車であり、
電化製品だったりする訳です。

情報化社会と
工業化社会の違いは

ゲームや音楽等を
例に挙げれば分かりやすいと
思います。

例えば、音楽を購入すると
なった時、

数年前までは常に、
CD やレコードといった
「物」を購入する事によって
音楽が手に入っていました。

しかし、現在は違います。

もちろん、CD といったものは
現在でもありますが、
それ以外にも、データを購入して
ダウンロードし、
自分のプレイヤーやスマホに
入れて聞く事ができる様に
なっています。

ここには、「物」の売買は
存在しません。

手に入れたのは
音楽データという
形のないものです。

情報化社会では
そういった、形のないものに
対して、お金を
払う様になってきているのです。

 

そして、ソフトウェアですが、
ソフトウェアとは元々
形のないものです。

数年前までは常に
フロッピーや CD, DVD に
データが入っていて、
それが箱に入って
販売されていましたが、

現在は、物が存在しない
ダウンロード販売というものも
あります。

では、ソフトウェアは
情報化社会の産物かと言うと
必ずしも、そうとは限りません。

なぜなら、ソフトウェア開発も
最初は工業化社会の中で
その作成のプロセスが
確立されてきたからです。

どういう事かというと、
先日、ソフトウェア開発には
「計画型」「アイデア型」があるという
お話をしました。

計画型←→アイデア型

● 計画型 :
最初に計画を立てて、
きっちり計画に沿って作る。

● アイデア型 :
途中で出てきたアイデアを
積極的に取り入れて
柔軟に計画を変更する。

そして、これはソフトウェア開発の
歴史を見ると、
最初は「計画型」の開発が確立されて、
そして「アイデア型」の開発が
後から出てきたという形になります。

これが、丁度
「工業化社会」から
「情報化社会」の流れと
一致するのです。

 

計画型の開発は、
ソフトウェアを「物」と見立てて
その品質を高める事に
焦点を当てています。

それに対して
アイデア型の開発は、
アイデアを積極的に取り入れる事に
よって、ソフトウェアの機能・・・

更に言うならば、
そのソフトウェアがデータの
整理、加工、管理、解析、可視化
などの処理をする事によって、
得られる「情報」の価値を
高める事に焦点を当てています。

 

つまり、「計画型」の開発
工業化社会の開発・・・
即ち、工業製品として
ソフトウェアを作っているのに対して

「アイデア型」の開発
情報化社会の開発・・・
つまり、情報やアイデア、
ノウハウといったものを
形にしたものを作っているのです。

 

これは、世の中が
工業化社会から情報化社会に
移り変わっていっている様に、

ソフトウェア開発も
計画型の開発から
アイデア型の開発に移り、
その割合も徐々に変わってきています。

 

情報化社会のエンジニアは
ソフトウェアそのものの
品質だけではなく、

ユーザーが使って得られる
機能の価値・・・

そこに焦点を当てて考えられる
視点も必要になってきます。