今回は IT エンジニアの
コミュニケーションの中の
「話す」事に
焦点を当てていきたいと思います。

 

エンジニアといえば、
ずっと、パソコンにかじりついていて
「聞く」事や「話す」事が
苦手なイメージを持っている方も
多いと思います。

「聞く」事が苦手なエンジニアは
圧倒的に多いというのは
否めない・・・というのが
私個人の感想ですが、

「話す」事については
得意なエンジニアと
苦手なエンジニアの
両極端に分かれている様な
気がします。

 

ただし、
話す事が得意なエンジニアでも、
その「話す」スキルを
正しく使えているエンジニアは
ごく少数です。

どういう事かというと
以下の様な場合に
口が流暢になるエンジニアが
本当に多いのです。

● 自分の考えと違う
細かい部分を指摘する。

(話している本人は
間違いを指摘しているつもりだが、
実際は、どうでも良い様な
事が多い。)

● 相手のリクエストに
応えられない理由を説明する。

(「今の設計ではできません。」
という様な類の発言)

● 専門知識を専門用語を
使いこなして説明する。

(私は技術者の中でも専門用語には
疎い方なので、
同業者が使っている
単語の意味が分からない事が
多々あります。 (^^;; )

要するに、

自分の主張をする時、
自分のエゴを満たしたい時に
口が達者になるのです。

 

ですが、技術者の存在意義は
一般の人達が
その技術の恩恵を受けられる様に
するところにあります。

したがって、
相手がついていけない様な
訳の分からない専門用語を
使って、知識を披露する事や、

重箱の隅をつついた様な
ささいな事で、
相違点を指摘する事、

ましてや、
技術的にはできないと
突っぱねる為に
技術者の言葉がある訳では
ありません。

 

では、技術者の「話す」スキルは
どこで使うべきか・・・

それは、
技術的な事を素人が相手でも
分かりやすい様に
伝える事にあります。

 

例えば、

システム・エンジニア (SE) と
プログラマー (PG) との違い・・・

これを説明する時、私は、

システム・エンジニアは
建築士

プログラマーは
大工さん

という風に話しています。

大抵の人達は、
こういう風に説明すると
納得してもらえます。

 

しかし、
多分、同業者からは

システム・エンジニアと建築士は
同じではないし、
プログラマーと大工さんも違う・・・

という声も出てくると
思います。

それは、そうです。
両者は、業界も違うし
建築と情報技術では
やる内容も同じではないので、
全く同じになる訳がありません。

しかし、そこで些細な違いを
指摘しても仕方がない事です。

 

ここで、

要求仕様、コーディング、テスト、
設計、プロジェクト管理 ・・・

などと言った言葉を
並べて、正確な説明をしたとしても
相手が、それを理解できなければ
全く意味はありません。

それよりも、
相手が一発でイメージを
掴める様な説明の方が
はるかに価値があります。

 

是非、あなたも
自分のエゴの為ではなく、
自分の主張を通す為でもなく、

お客様やユーザーの方が
価値ある情報を得られる様に
する為に「技術者の言葉」を
使いこなしてみて下さい。